DS
- 建築でいうDSとは、Duct Space(ダクトスペース)の略称で、建物の内部の冷暖房や換気システムに必要な風を送るためのダクトを納めた空間のことをいいます。
ふつうは、空間全体が鉄板製のダクトでいっぱいになり、他の用途には使われません。
ダクトは、換気や空調設備の通路となる配管、すなわち気体を運ぶ管のことです。
家の中を衛生に保つには、汚れた空気と屋外の新鮮な空気の循環が必要です。
各部屋への空気の流れ道となるダクトは、目立ちませんが快適な環境で暮らすにはたいへん重要な施設です。
角ダクトと呼ばれる矩形のもののほか、円や楕円形のダクトもあります。
送風機の吐き出す圧力で空気が流れるため、一定の風量を保つには相応の断面積が必要です。
ダクトが極端に細かったりすると、風量が減って十分冷えたり温まったりしない原因にもなます。
こうしたダクトを収納するところがダクトスペースなのです。
ダクトスペースにはコンクリート製のものが多く、ゆとりを持ってダクトを収めるために二重天井にしたりします。
ダクトスペースをつくると、たいてい天井から出張ってしまうため天井高を考慮する必要もあります。
中高層の建築物では、ダクトスペースを縦の吹き抜けで設置して、専有面積を小さくする工夫がされることもあります。
下の階から上の階までダクトスペースが貫通する場合、「シャフト」と呼ばれています。
ダクトスペースはデッドスペースを利用して設けられる事が多いため、点検やメンテナンスのための作業が円滑に行える配置になっていることが重要です。
その意味で、設計上の手腕が試される空間ともいえるでしょう。