アプローチ
- 日本では「間」という言葉がありますが、家のアプローチというのは、外と内をつなげる導入空間であり、まさにこの間のような役割を担うものです。
門から玄関までの道路がこれにあたるのですが、道路や街並みといった社会的な空間から、住まいという私的な空間までの間を取り持つ大切なものです。
外部から内部の雰囲気へと自然に溶け込ませる準備のための空間であり、プライベートな暮らしの部分から突然外の空気にさらされないための中間的な空間で、気持ちを整えるための余裕空間とも言いかえることができます。
家族が自宅に帰ってくる時に、外からの緊張を解くのがこの空間に差し掛かった時で、家を訪れるお客様や外の道を歩く人に対しては、我が家の個性をさりげなくアピールするいわゆるメッセージ的な役割も担う空間です。
外から家に入るまでの動作が自然な流れになるように、グラデーション的な役割を考慮しながら、門扉や塀などとの相性も考えながらデザインを考えるようにします。
道路から玄関までの距離をあまりとる事ができない場合には、あえて長く歩かせるように曲線をつけてデザインすることで植え込みなどで視線を楽しませたり、階段や段差などのレベルの高低によって変化をつけるなど、細かな工夫を施すこともできます。
プライバシーの保護が基本で、陰影をつけたり立体的な視野になるように心がけることで印象的な空間を演出できます。
段差をなくして車いすでの出入りを可能にしたり、そこで生活する人の求める機能をどのようにでも織り込むことができます。